2015年07月20日
西川連 大嶺西川 二俣型一層唐破風大屋台
西川連 龍山町大嶺西川
二俣型一層唐破風大屋台
大工・建造年代不詳
建造年代不詳の屋台は、地元の口伝では掛塚で建造されたと云われていますが・・・
丸みを帯びた唐破風、箕甲が朱、葺地が黒、裏甲が金、破風板が黒、茨が金という塗り分け、欅材を各所に用いた春慶塗の仕上げなど二俣型一層唐破風大屋台の様式が採用されています。
破風の形状は大正十年に二俣大工平山安太郎が建造した諏訪連の破風形状にかなり似ているのではないでしょうか。
西川連會所にある一枚の写真から、この屋台が昭和二十五年に西川に存在したことは間違いないようです。
屋台は駒寄も、高欄下縁葛を支える組子も無く、非常にシンプルな作りとなっています。腰板の額縁は大正以前の二俣屋台とは異なり(現存する二俣型一層唐破風大屋台で最古と推測されている)水ヶ谷連同様飾り気のないものです。
屋根などは修理されているようですが、もしかしたら古い時代の二俣の屋台であったかもしれません・・・
雪洞に記された白山神社というのは龍山町広域の鎮守である瀬尻白山神社のことだそうで、自慢の大屋台が曳き廻されるお祭りは8月15,16日の西川津島神社祭典の日になります。
西川津島神社
Posted by 天竜北遠のお祭りを応援する會 at 12:00│Comments(0)
│天竜区龍山町